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(五) 刀匠 「加藤綱俊」



千代鶴是秀 作 小鉋「嵯暉鳴(さきお)」2


 千代鶴是秀の祖父加藤綱俊は、加藤国秀の次男で出羽米沢に生まれ、本名を加藤八郎といいました。江戸に上って水心子正秀の門下になり、天保3年頃から長運斎と号し、米沢藩上杉家の刀工として使え、江戸麻布飯倉の藩邸内に住んで鍛刀しました。安政3年頃次男の是俊(二代目綱俊)に長運斎を譲り、晩年は長壽斎と号を改め、文久3年66歳で没しました。
千代鶴是秀 作 小鉋「嵯暉鳴(さきお)」 刻印2
※千代鶴是秀は私の父 左喜雄の名から「嵯暉鳴(さきお)」と鉋銘を刻す

 綱俊は19歳の時に大阪新刀津田助広流の濤瀾乱を見事に作刀し、23歳の時には同じ濤瀾乱の作刀を再び試みて師に迫る高い完成度を示したといいます。この技倆の高さが、綱俊に次なる備前伝の丁字乱刃に目を向けさせることになったと言われています。そして綱俊は江戸幕末で備前伝の名工と高く評価されるようになるのです。
綱俊以降の加藤家の系譜については、「千代鶴是秀の系譜」をご覧下さい。



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