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《千代鶴運壽鉋の判定方法》



新事実 新聞スクラップ2



はじめに



 平成28年の夏に、私は自宅の書庫を整理していたときに、本で溢れた棚の一番下段の隅の奥から、1冊のスクラップ・ブックが出てきました。表紙はどれも古く、かなり変色していました。そのスクラップ・ブックを開くと、金物業界紙や雑誌からの切り抜きが貼り付けてあり、それらは、みなセピア色になっていました。 

これらは、私が大工道具に関係する資料として、50年前の昭和40年代の初頭から終盤頃まで集めたものでした。スクラップ・ブックのことはすっかり忘れていました。


それらを開いて見ると、そのなかに「名工千代鶴是秀師をしのぶ」と大きく見出しされた業界紙の切り抜きが貼り付けてありました。その切り抜きには、新聞社名と発行年月日は切り取られてわかりませんが、前後のページに貼った切り抜きから日本刃物工具新聞ではないかと思われます。


その切り抜きは、「清貧に甘んじた一生 “国家褒賞”も持たずに」との見出しが大きく印刷され、湧井精一、互かう(石太郎氏夫人)、原田知延など各氏の談話や千代鶴作品の紹介、10代目石堂輝秀・3代目千代鶴の落合延国・幸田守親の三氏が「師を語る」ということで語った思い出話が載っています。これらの人たちは、是秀と深い親交のあった人たちです。


 それらの談話のなかには、まだ輝秀や是秀について知られていない新事実が、さりげなく語られています。そこで、それらについて発表し、後世に記録として残したいと思います。

尚、この切り抜きは、記事のなかに「来る10月2日は、千代鶴の九回忌、そして今月31日は生誕93年になる。このおりに千代鶴を知る人に、在りし日の名工のおもかげをしのんでもらった。」とあることから、50年ほど前の昭和42年7月版と察することができます。以下、敬称は略させて頂きます。



新事実/石堂輝秀と千代鶴是秀について 目次





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