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むすびに



 江戸時代の中期以降、石堂本家や各地で作刀していた各石堂派から卓越した刀鍛冶が現れず、やがて備前伝石堂派は衰退していきました。

 しかし幕末になると、加藤長運斎綱俊の兄の子である固山宗次と共に7代目石堂運壽斎是一が、古刀の作刀には@山城伝、A大和伝、B相州伝、C備前伝、D美濃伝がありますが、その備前伝で幕末江戸で屈指の名工として世に出て、再び刀匠石堂が脚光を浴びることになります。そして「綱俊・宗次・是一の一門は備前伝に長じた幕末の良工である」と高く評されるようになります。

 千代鶴是秀も、明治35、6年頃に、出品した刀剣鑑定会が見誤るほどの名品の長さ2尺5寸の備前伝の刀を鍛えますが、これ以後日本刀は一度も作刀していません。(白崎秀雄著「千代鶴是秀」)明治時代になってからの石堂家については、当店のホームページに記載しています「千代鶴是秀の系譜」をご覧ください。

 今回は、思わぬことから刀鍛冶の各石堂派について知ることになり、それを詳しく調べることによって、7代目石堂是一以前の名門刀匠石堂家の歴史を遡り、石堂家の発端地から更に備前福岡一文字派まで辿り着くことになりました。それによって、この「刀匠 備前伝石堂派の系譜」を書き上げることができました。

 大工道具鍛冶について直接には関係ありませんが、その基礎資料としての価値は大なるものがあると思います。当店ホームページに載せ、資料として後世に残していきたいと思います。



平成21年9月吉日

 (有)スズキ金物店
  代表取締役 鈴木 俊昭





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