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(二)



 この本は、写真家としての赤沼氏が撮った鉋刃・鑿・鋸・釿・鉈・包丁・砥石などの写真と文が載り、当時の会津刃物道具文化の様子を知ることができます。さらに、明治四十四年の「曾津特産 若松市打刃物組合定價表」、会津刃物道具研究家の堤章氏の調査に基づく文献資料から作成された「会津を代表する刃物鍛冶年表と鉋の地鉄表」・「会津刃物鍛冶相関図」、・会津中屋姓鋸鍛冶相関図」・「会津の野鍛冶銘一覧」、また昭和四十四年の「会津連合野鍛冶組合」各種料金表、嘉永5年(1852)の「若松緑高名五幅對」や昭和十二年に発行された「若松新市廰舎落成記念職業別會津五名鑑」、大正十年(1921)と思われる「物産陳列館刃物展示場」の写真などは会津若松における打刃物の中で、とくに大工道具鍛冶の文化を知ろうとする人たちにとっても、貴重な資料となるでしょう。


 嘉永5年の「若松緑高名幅對」の鍛冶の欄に記載され、いままでよく知られていなかった名工としての刃物鍛冶重廣のその後も知ることができること、会津刃物道具文化を記録として残すことに大きな貢献をした野鍛冶の堤章氏と姫鍬製作工場や会津鋸鍛冶三代目中屋伝左衛門、包丁鍛冶二代目重成の写真と文での紹介は興味ある資料です。

 また、ブログで大工道具について収集や調査を紹介している窪田弘文氏による吉房の鑿や鉋鍛冶重勝についての見解は、特別寄稿として記載されていますが、一つの説として興味あるものです。





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