
        
(四) 貼り付け鏝の出現
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1980年代の初め頃、兵庫県三木市の鏝製造メーカーから「鏝の革命」というべき画期的な角鏝が世に出されました。(※7参照) 今まで角鏝は中央に付けた細く丸い金属棒の背金と鏝台とをカシメ付けたものでしたが、接着剤の品質向上と接着方法の技術革新によって、0.3mmまたは0.5mm厚さの極めて薄い鋼板やステンレス板を鏝台にして、それに薄くてしなりのある幅広い背金を貼り付けて作った角鏝の出現です。 |
※7
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1982年(昭和57年)宮崎鏝製作所/昭和40年創業が、背金式の貼り付け型角鏝をアローライン鏝と名付けて、初めて売り出されました。1988年には社名が(株)アローライン工業と変更されました。
以後貼り付け型鏝は、多くの鏝製作所からスパルタ鏝、ペンギン鏝、スーパーハイソフト鏝などと名付けられて売り出されています。 |

この鏝が出現する2,3年前ぐらいから、プラスチック板を鏝台にした貼り付け型鏝が作られていましたので、それが基礎技術となり、さらに技術改良を加え、金属製の貼り付け鏝として作ることが可能になったのです。 |
これ以後、多くの種類の貼り付け型鏝が、新しい壁材や従来の壁材にも使い易いこともあって、作られました。現在では、出隅・入隅鏝にも貼り付け型鏝が作られ、鏝の主流になりつつあります。 |
  
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