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むすびに



 今回は、明治12年発行の「東京名工鑑」に記載されている二人の鋸鍛冶について紹介をするだけの目的でしたが、かつて江戸や東京にいた鋸鍛冶の名工・達人たちをも一緒に記述することによって、図らずも東京鋸鍛冶の系譜概略を書き上げたようになってしまいました。これはこれで良いと自己満足しています。

 東京鋸鍛冶は、昭和の後半頃まで二見屋甚八系が、まだわずかに残っていましたが、現在ではもうだれもいなくなりました。これも時代の流れでいたしかたありません。

 しかし、東京近辺に目を広げると、まだ何軒かの鋸鍛冶が火を消さずに頑張っています。埼玉県川越の5代目中屋瀧次郎(伊藤守氏)、茨城県水戸の5代目中屋平治(武石好文氏)、千葉県鴨川の3代目中屋雄造(粕谷雄治氏)です。いつまでも鋸鍛冶の火を守り続けてほしいものです。

 ともあれ、「東京名工鑑」は「怪物傳」と共に、明治期の大工道具鍛冶の様子を知る第一級の史料であることは言うまでもありません。これからも、このような史料を探し続けていきたいと思います。




   平成22年1月吉日
   有限会社 スズキ金物店
     代表取締役 鈴木 俊昭





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