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(四) 関東型の鏝の柄



 関東型または東京型と呼ばれている鏝の柄は、真ん丸の丸柄です。昭和初期に製作販売された西勘総本店(江戸末期の安政元年金物屋を開業・明治22年より左官鏝の製作販売)のマークが付いた中首鏝の柄の形状は真ん丸でヒノキ材を使い、尻部が頭部より太くなっています。その形態と断面は下図の通りです。

      正面               
  関東型 丸柄 断面図      関東型 丸柄 横

 この形状が関東型または東京型で、主に東京の西勘鏝に付いていた柄です。江戸で使われてきた塗り鏝である元首鏝の真ん丸型の丸柄を、引き続き中首鏝にも付けたものと思われます。西勘は自分のところで作った真ん丸の丸柄を、すべて自分のところで鏝に付けて販売していました。

 いままで西勘の鏝にはすべて真ん丸の鏝柄が付いていましたが、しかし近年では、西勘の中首鏝には柄の形状が真ん丸型からいくらか卵型に変わってきています。



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